カテゴリー別アーカイブ: 音声を補正

チェロの演奏を録音したものから音割れを除去

【事例】チェロとピアノの演奏を録音したものから音割れを除去したい。

カメラで撮影された映像データから音声データを取り出し、分析を行ったところ、音割れを確認しました。「サー」という音も確認しましたが、今回は比較的録音状況が良いため、除去は見送りました。

曲目はブラームス op.99です。

こちらが元の音源です。

上記から音割れを除去しました。

マイクの特性が少しバランスが悪かったため、補正を行いました。

こちらの映像と音声は竹内康高さまよりご提供いただきました。ありがとうございます。

バイオリンとピアノの発表会を録音したものから雑音・ノイズを除去

【事例】ピアノとバイオリンの発表会をビデオカメラで撮影・録音したものに入っている雑音を消したい。

カメラで撮影された映像データから音声データを取り出し、分析を行ったところ、以下の雑音・ノイズを確認しました。

  • 大きめの残響
  • カメラのシャッター音
  • 全体的にかかった「サー」という音
  • ものがぶつかった音

こちらが元の音源です。

上記から残響を減らしました。

「サー」という雑音・ノイズを除去しました。

カメラのシャッター音、ものがぶつかった音を除去しました。

全体的に音域ごとの音量の調整を行いました。

Violin_Piano
こちらの映像と音声はokutaka1970さまからご提供いただきました。

ピアノ発表会を録音したものから雑音・ノイズを除去

【事例】ピアノの発表会でビデオカメラで録音したものに入っている雑音を消したい。

カメラで撮影された映像データから音声データを取り出し、分析を行ったところ、以下の雑音・ノイズが確認されました。

  • 大きな残響
  • カメラのシャッター音
  • 撮影者の鼻息
  • 全体的にかかった「サー」という音
  • 紙をめくる音
  • 何かぶつかった音

また、カメラのマイクの特性上、低音域が収録されておらず、弱く中低音域が収録され、中高音域が強調されすぎる傾向がありました。

こちらが元の音源です。

上記から残響を減らしました。

音域ごとの音量を全体的に補正しました。

「サー」という音を、音楽的に破綻しないように注意しながら除去しました。

カメラのシャッター音、撮影者の鼻息、ぶつかった音などを除去しました。紙をめくる音に関しては音楽的に破綻する場面があり、そこに関しては除去できませんでした。

最後に細かい音域ごとの音量の補正を行いました。

Piano_Recital
こちらの映像と音声はayabbe2588さまからご提供頂きました。

日本クラシック音楽コンクールで収録されたものをマスタリング

日本クラシック音楽コンクールで収録されたものをマスタリングしました。ビデオカメラのマイクで収録されたものを、より聴きやすくしました。

元の音源はこちらです。

上記から残響成分を減らしました。

さらに雑音・ノイズを減らしました。

マイクの特性で、特定の音域が飛び出ていましたので、抑えました。

撮影者の椅子が軋む音を除去しました。

以上で完成です。

エアコンの雑音・ノイズを除去する

【事例】セミナーを収録したが、エアコンの音が大きく、聴いていて非常にストレスが大きいので、これらのノイズを消してほしい。

いただきました映像から音声を取り出し、確認したところ、エアコンが原因で発生する雑音・ノイズを確認しました。他にもカメラを触ったときに発生したノイズも確認しました。

こちらが元の音です。

上記からまずは通常は可聴帯域外の低い音と、高い音を削除しました。

エアコンの雑音・ノイズを除去しました。

カメラに触れたときに発生する雑音・ノイズを除去しました。

iPhoneで撮影した映像の音が割れてしまったのを直してほしい

友人の路上演奏を撮影したところ、音が割れてしまっていました。感動的な場面を奇跡的に撮影できたので、音が割れてしまっているのが残念で仕方ありません。このような映像の音声のノイズの除去もやっていただけるのでしょうか?
東京都 野村さま

データの内容は以下の通りでした。

  • iPhone 4S MOV (映像)AVC 1920 x 1080 29.97fps 23.9Mbps + (音声)AAC 44.1kHz 64kbps
  • 5分間
  • バンド演奏、人の声、電車の音

頂きましたデータを拝聴したところ、音が割れている箇所が数秒ごとに確認されました。この場合はノイズの除去というよりも、音声の修復作業をさせていただくことになります。以下のように処置させていただきました。

  • 元のMOVデータからAAC音声データを無劣化で抽出
  • 過大入力で割れている箇所を特定
  • 特定箇所に音声修復作業
  • 修復箇所にコンプレッションとリミッティングを施し、音圧を元のデータとそろえる
  • 元のAVC映像とAAC音声が合成されたMOVデータのうち、元AAC音声データだけをAAC 256kbps 44.1kHzで差し替え
  • 元ファイルから少しファイルサイズの大きくなったMOVデータで納品

当社では元映像データに一切手を加えない音声だけを「差し替え」ることができます。ですので、よくある「編集したら輪郭がぼけた映像になってしまった」ということが起こりません。

ところで過大入力で割れてしまった音を修復する場合は、少し全体の音量を下げる必要があります。音量の低下が気になる場合は、コンプレッションやリミッティングによって飛び出した音を押さえ込みつつ、音量を元のレベルまで持ち上げることもできます。

今回はバンド演奏ということで、ボリュームが大事であるとのことから、コンプレッションとリミッティングをした後にボリュームを上げました。

納品後にいただいたお客さまの感想は以下です。

すがるような思いでお願いしましたが、まさか何事もなかったようにこんなにキレイになって帰ってくるとは思いもしませんでした。おっしゃるように、映像も元のままです。ライブの時の感動を思い出すことができて、とても嬉しいです。本当にありがとうございました!

ご利用いただきありがとうございます。