ホール・劇場で開催された音楽・演劇・講演などを録音したものから、雑音・ノイズ・残響などを除去・軽減します。
事例
- 音が割れてしまった
- 電飾・照明のノイズが入ってしまった
- エアコンのノイズが大きく入ってしまった
- 残響が必要以上に記録されてしまった
- 録音マイクの周りの人の手拍子が大きく入ってしまった
- 咳払いが入ってしまった
- 一人だけ音を外してしまった
- 舞台上の足音が大きく録音されてしまった
- 乳幼児の鳴き声やわめき声が入ってしまった
- カメラのシャッター音が録音されてしまった
問題と課題
- コンテンツとして掲載できない
- 商品として販売できない
- 再生上のストレスがある
- 大切な思い出なのでキレイな音源として残したい
音割れの修正
録音機器の設定ミスなどにより入力過大となってしまい音が割れてしまったものを修正します。特に中音域～高音域の音が割れた場合はキレイに除去できることが多いです。低音域、特にエレクトリックベースなどの長く続く低音が割れた場合は除去が難しいことがあります。
特にリハーサルでは録音上問題なかったのに、本番は音が大きくなってしまい、音が割れてしまった、という案件が多く寄せられています。ホールや劇場では、人が多く入ると人の体が優れた吸音材として働きます。そのため、リハーサル以上に音量を出してしまうということがよく起こるのです。
定常的な雑音・ノイズの除去・軽減
ホールや劇場における定常的な雑音・ノイズには、エアコン・電気回路・電飾や照明・電源のノイズなどがあります。
電飾や照明・電源のノイズはほぼ除去することが可能です。
エアコンや電気回路に由来する「サー」というノイズに対しては、「聴感上の距離」を遠ざける処理、つまり軽減することになります。講演などの声が主な場合は聴感上の距離として最大で4～5倍ほどノイズを遠ざけることができます。また音楽の場合は、音質を低下させないために制約があり、聴感上の距離として最大で2～3倍ほどノイズを遠ざけることができます。
音源の前後もしくは途中に2秒以上のノイズだけの部分が含まれていると、効率よくノイズ除去が可能になります。
また、定常的な雑音・ノイズも残響を発生させているため、残響除去と組み合わせて処理すると一層効率的です。
残響の除去・軽減
ホールや劇場は、より遠くへと音を届かせるため、または音響上の効果を狙って、反射板が設置されており、残響が発生します。現場で聴かれる残響と録音される残響には、かなりの聴感上の違いがあります。マイクの指向性など様々な要因はありますが、多くの場合は現場よりも録音された音のほうが残響がかなり多いという感想になることが多いです。
音の発生源から録音用マイクまでの間に障害物がなく、元の音のほうが残響より大きい場合に効果的に残響を除去・軽減することができます。完全にコンクリート打ちっ放しの空間など、残響のほうが元の音より大きい場合、効果的に残響を除去・軽減できない場合があります。
当社では音響シミュレートと認知工学を組み合わせた、他社には不可能なレベルでの極めて自然な残響の除去・軽減を実現しています。
突発的な雑音・ノイズの除去・軽減
ホールや劇場における録音でよく問題となる突発的な雑音・ノイズには、手拍子・咳払い・舞台上の足音・コーラスなどで一人だけ外してしまった声・乳幼児の泣き声やわめき声・カメラのシャッター音などがあります。
- ホールや劇場では非常に残響が大きいため、その他の残響が小さい空間に比べるとこれらの突発的な雑音・ノイズを除去するのは難しくなります。
- 必要な音に対して突発的な雑音・ノイズのほうが音量が大きいと除去するのは難しくなります。
- 突発的な雑音・ノイズの音が長く続くほど除去するのは難しくなります。
- 出現密度が高くなると、残響が重複することと、除去後に必要な音を補完するためのシミュレート処理が難しくなるためさらに除去は難しくなります。
また、これらは機械やソフトウェアには出現位置を予想することはできませんので、手作業による除去となります。出現箇所数が多くなるほど費用が多くかかります。
上記の全ての技術を組み合わせて雑音・ノイズの除去・軽減作業を行うと、より一層良い成果を得ることができます。
私たち雑音・ノイズ除去の専門家が、過去に数多く実際の事例から得た経験をもとに、各場合に最適なアルゴリズムや技術を選び、それらを駆使して徹底的に雑音・ノイズを除去・軽減作業を行います。
弊社は事前に雑音・ノイズの除去・軽減サンプルをお渡ししていますので、内容を一部確認することができるため、トラブルなく安心してご依頼いただけます。また納品後も60日間のフォローを丁寧に行うよう心がけておりますので、お気軽にさまざまなご相談をしていただけます。
