自動車内での録音から雑音・ノイズを除去する

自動車内で会話などを録音したものから、雑音・ノイズを除去・軽減します。

事例

  • エンジンの音がうるさくて会話が聞き取れない
  • 走行音(ロードノイズ)が大きくて打ち合わせ内容が聞き取れない
  • 窓を開けていたため風の音が大きくて会話が聞き取れない
  • カーステレオの音が思った以上に大きく、会話が聞き取れない
  • 走行中に録音機が落下して座席の下に落ちたことに気づかず、そのまま録音し続けたため、会話音声が遠くボワついて交渉内容が聞き取れない

問題

これらの事例から以下の問題にまとめられます。

  • エンジン音の軽減
  • 走行音(ロードノイズ)の軽減
  • 風切り音(ウィンドノイズ)の軽減
  • カーステレオからの音楽(BGM)やラジオ番組の音声の軽減
  • 録音機の設置位置や設置方法の問題

エンジン音の軽減

エンジンは回転数によって発せられる音が変化するため、完全除去はほぼ不可能です。よってどこまで軽減できるか、を追求することになります。

一般的に排気量の多いエンジンは低音域成分が多く、人間の声の音域と重複しにくいため比較的キレイに軽減することができます。

軽自動車のエンジンは高音域成分が多く、女性の声と重複しがちです。そのため、男性の声は取り出しやすいですが、女性の声は取り出すのが難しい場合が多くあります。

最も困難なのはセダン・サルーンと呼ばれる一般的な自動車のエンジンです。ちょうど男性~女性の声の基音部分にひっかかるエンジン音を発生するため、軽減するには高い技術力を必要とします。

ハイブリッドカーや電気自動車などではエンジン音が気にならない(ほぼ存在しない)ことが多いです。

走行音(ロードノイズ)の軽減

上記エンジン音と一緒に録音され、さらに走行速度や路面の種類によって大きく変化するため非常に除去が難しい雑音・ノイズです。

未舗装の道路を走った際に発生する走行音の軽減はほぼ不可能な場合が多いです。

高速道路では走行音が非常に大きくなり、軽減が難しくなります。一定の速度で、路面が安定している道路を走っている場合には、わずかに軽減の可能性が高まります。路面に警告用の凸凹が設置されている道路での走行音を除去するのは非常に難しくなります。

ただし、ここ10年ほど様々な改善がみられ、国産車や一部のヨーロッパ産車は防音性能が向上しています。窓を閉めている限りは走行音が気にならないものも多くなりました。

風切り音の軽減

窓を開けて自動車を走行させた場合、車の内部が一種の笛の役割を果たして音を発します。また、内部に回り込んだ風が録音機のマイク部分に当たり、そこでも小さな笛が発生して音を発します。

風の音は非常に不規則で、軽減が難しいことが多いです。ただし、ステレオマイクでステレオ録音されている場合はわずかに軽減の難度が下がります。

音楽(BGM)やラジオ番組の音声を軽減

音楽と音声という組み合わせであり、また車内は複雑な形をしているため様々な反射が生まれるため、非常に軽減が難しいです。車内のスピーカの数が少なく、ステレオマイクでステレオ録音された場合に軽減できる可能性があります。

また、一つ一つ手作業で音を消すことは可能ですが、非常に多くの費用と日数がかかります。

 

私たち雑音・ノイズ除去の専門家が、過去に数多く実際の事例から得た経験をもとに、各場合に最適なアルゴリズムや技術を選び、それらを駆使して徹底的に雑音・ノイズを除去・軽減作業を行います。

弊社は事前に雑音・ノイズの除去・軽減サンプルをお渡ししていますので、内容を一部確認することができるため、トラブルなく安心してご依頼いただけます。また納品後も60日間のフォローを丁寧に行うよう心がけておりますので、お気軽にさまざまなご相談をしていただけます。