カセットテープに録音した音声から雑音・ノイズを除去・軽減します。
カセットテープに特有の問題・雑音・ノイズ
- テープの伸び
- テープ+電気回路由来の「サー」という定常的なノイズ
- 定期的な「プツ」というノイズ
ポータブルカセットレコーダーに特有の問題・雑音・ノイズ
- スイッチのON/OFF音
- 中音域に異常に偏ったマイク特性およびそれに起因する歪み
ポータブルレコーダー類に共通の雑音・ノイズに関しましては「ICレコーダーに録音した音声から雑音・ノイズを除去する」をご参照下さい。
テープの伸び
テープが伸びると音程が下がります。また箇所ごとに伸び率が違うために、それぞれの伸び率に対応した修正をしなければなりません。
当社ではテープの伸びを検出する独自の技術でこれらの修正を行っています。
テープ+電気回路由来の「サー」という定常的なノイズ
テープ+電気回路に由来する「サー」というノイズは、「聴感上の距離」を遠ざける処理、つまり軽減することになります。
講演などの声が主な場合は聴感上の距離として最大で4~5倍ほどノイズを遠ざけることができます。また音楽の場合は、音質を低下させないために制約があり、聴感上の距離として最大で2~3倍ほどノイズを遠ざけることができます。
音源の前後もしくは途中に2秒以上のノイズだけの部分が含まれていると、効率よくノイズ除去が可能になります。
定期的な「プツ」というノイズ
駆動回路や電源回路の老朽化によって起こるノイズです。これらは比較的簡単にほぼ完全に除去することができます。
スイッチのON/OFF音
ポータブルカセットレコーダーは、指先大のスイッチを大きく動かして録音開始するものが多いため、「ガチャッ!」という音が録音されていることが多くあります。非常に音量が大きく、音の帯域も広く除去が難しいのですが、録音全体のうち冒頭と末尾のみに記録されるため、内容に影響しにくく、カットしてしまうことで対応することが多いです。
中音域に異常に偏ったマイク特性およびそれに起因する歪み
ポータブルカセットレコーダーの特徴
- 元々カセットテープ自体に広い帯域の録音ができない
- コンパクト化を実現するために音質を犠牲にしている
- また購入者の多くが会話を録音する目的であることが多い
以上の理由により、高性能なマイクではなく、非常に狭い中音域ばかり集音するマイクが搭載されていることが多いです。またそのマイクが原因で音に歪みも発生しがちです。
当社では記録された音から、マイクおよび録音機器・テープ全体が持っていた特性を分析しその逆の特性をかけることで、より偏りの少ない周波数特性の音へと修正することができます。またその過程で歪み成分を軽減することができます。
私たち雑音・ノイズ除去の専門家が、過去に数多く実際の事例から得た経験をもとに、各場合に最適なアルゴリズムや技術を選び、それらを駆使して徹底的に雑音・ノイズを除去・軽減作業を行います。
弊社は事前に雑音・ノイズの除去・軽減サンプルをお渡ししていますので、内容を一部確認することができるため、トラブルなく安心してご依頼いただけます。また納品後も60日間のフォローを丁寧に行うよう心がけておりますので、お気軽にさまざまなご相談をしていただけます。